宇治


12月2○日、とある数学者仲間(以前箱根で山を攻めたがっていた男:以下、H)と宇治に行ってきました。

結論から言うと、ヒドイ小旅行でした。あ、もちろん宇治が悪いわけではないです。


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その日の午前中にHと合流し、宇治に行きました。

「まずは宇治上神社に行こう」といい、神社に向かって歩きました。

しばらくしてからいつのまにか神社を通り過ぎていたことに気づき、仕方ないので神社は後回しにして、 そのまま先に向かえばたどりつく「天ケ瀬吊橋」と「天ケ瀬ダム」に向かいました。

天ケ瀬吊橋を発見したので、近づいてみました。


工事中でした。


仕方ないので、橋の端に足を乗せることで満足し(たことにして)、なんとなく切ない気持ちを抱えつつダムへ向かいました。


工事中でした。


仕方ないので、先ほど気づかず通り過ぎた宇治上神社へ今度こそ通り過ぎないように注意しながら向かいました。

今度はちゃんと発見、まずは宇治上神社の手前にある宇治神社に行きました。

その後、奥にある宇治上神社へ向かいましたが、また何故か通り過ぎており、先に宇治上神社の先にある山の展望台へ行った後、 引き返して宇治上神社へ向かいました。

お昼を食べて(ゴマ入りせいろ茶そば。おいしかった。)、10円硬貨に刻まれた場所…平等院鳳凰堂へ向かいました。


工事中でした。


その後靖国寺へ向かいました。

ひたすら靖国寺に向かって歩きました。


気づいたときにはいつの間にか歩道のない道路を延々と歩いていました。


隣を運動エネルギー特大の大型トラックが何台も通り過ぎたりしており、どう考えても僕らは邪魔でした。

その上、いつになっても肝心の靖国寺が見えません。


H「…道、これで合ってるの?」

僕「…たぶん」

H「…引き返すか」

僕「…うん」

そういうわけで、靖国寺を諦めて来た道を引き返しました。


気を取り直して、宇治駅近くでHは抹茶パフェを、僕は抹茶サンデーを食べました。

おいしかった。

この時が、この日、最も幸せな時間だったのかもしれません。

その後宇治のお茶を使ったロールケーキを売り出しているという「パティシエ山川」に向かいました。


閉店して新しい店になっていました。


その後、Hが(さっきパフェ食べたけど)ソフトクリームが食べたいということで、探しました。

さっきパフェを食べた店という選択肢が当然ありましたが、なんだかまた行くのは恥ずかしかったのでそこは除外しました。

適当に歩いていたらソフトクリームの看板を見つけたので近寄ったら、


「本日はソフトクリームはお休みします」


と書かれていました。

他の店を探そうかと思いましたが、 いまひとつ気力がわかず、結局ソフトクリームを見つけることなく帰りました。




E-mail: yozeki(at)kurims.kyoto-u.ac.jp

Research Institute for Mathematical Sciences, Kyoto University, Kyoto 606-8502, JAPAN.