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New! 日本国特許第6269884号, 日本国特許第7185264号, 米国特許11294961号
 関連論文
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英語読解学習システム

コミュニケーション能力って何?

桑原先生に聞く

本研究室のスローガン
 本研究室では情報と人間との関わりについて研究します。具体的には「解りやすく、信頼・賛同、感動を生む
 コミュニケーション支援システム」の実現を目指します。

情報科学を取り巻く状況
 情報科学はコンピュータの利用によって大きな発展を遂げています。特にインターネットの普及により、子供
からお年寄りまで一般の人々が気軽にあらゆる情報に簡単にアクセスできるようになりました。情報の受信だけで
なく、情報の発信すら誰でもできるようになったのです。これにより個人や社会のあり方が大きく変貌をとげつつ
あります。
 しかしインターネットは利点ばかりではありません。困ったことも起きています。その第一は情報通信の安全性、
つまりセキュリテイの問題です。コンピュータウィルスによるデータの破壊や盗聴、なりすましなどといった問題
はインターネットを真に役立つ社会基盤とするために早急に解決しなければなりません。
さらにもう一つ問題があります。それはインターネットで得られる情報が必ずしも解りやすい形で提供されて
いないという問題です。その分野の専門家同士であれば片言でお互いに通じ合えます。しかし情報を受ける側が
一般の人々の場合、さらには情報を発信する側さえ一般の人々の場合には、正確で解りやすい情報の交換(すなわ
ちコミュニケーション)に困難が発生します。コミュニケーションの最終端末はいうまでもなく人間です。しかしながら
今までの研究は人間同士の中間に存在するコンピュータやネットワークばかりに集中し、肝心な人間の研究が十分
に行われてこなかった傾向があります。これが上記の問題の原因です。今後は人間の視点から見た情報のあり方に
ついてもっと研究する必要があります。

本研究室の方向性
本研究室では上述した2つの問題点のうち後者を扱います。すなわち人間にとって解りやすい情報とはなにかを研究します。
また人間同士のコミュニケーションを促進するためには、賛同や信頼を得、さらには感動を生み出す必要があります。それ
にはどうすればよいかについても研究していきます。
 少し専門的にいうと、情報を整理・体系化して人間が色々な判断に使いやすい状態(すなわち知識)に変換し、それを解り
やすく表現する方法について研究します。また人間はどういうときに相手を信頼し、賛同し、感動するかといった心のメカニ
ズムを解明し、それを生かして人間同士のコミュニケーションを効果的・効率的に支援するためのシステムについても研究
していく予定です。まずはe-ラーニングシステム(コンピュータ・ネットワークを利用して教育活動を支援するシステム)
などを例にとりながら、全ての基礎となる「解りやすさ」について研究します(まず解らなければ、信頼も賛同も感動も生ま
れるはずがありません)。
当然そこでは知識を解りやすく表現することが求められます。人間に解りやすい知識の表現法は大変重要なテーマです。
またシステムとしては人と人とを接続するタイミングをどうするかや、コミュニケーションの効率化・活性化のためにどんな
情報(もしくは知識)をどのようにして提供すればよいかなどを研究していくことが大切です。
 またインターネットでは真に欲しい情報にたどり着くまでに大変な労力を要する場合があります。インターネットで検索など
すると何百件もリストアップされ、その中から真に欲しい情報はほんのわずかなどという経験はありませんか。これは情報の
検索の問題です。人間にとって使いやすい情報検索システムについての研究もしていきます。
 ただしこれらのシステムを研究する場合にも、いきなりシステムには入りません。まず人間にとっての「解りやすさ、使い
やすさ、納得、信頼、賛同、感動」、すなわち人間の心(メンタリティ)の観点から、あるいは人間社会の中でのコミュニケーション
の仕組み自体を考え直すことから研究を出発させます。そこから出発する<ことで、本研究室では他にはない独創的なコミュニケーション
支援システムを作っていこうと考えています。

ソリューション開発における立脚点

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