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Title: ドメインモデルを用いたアクター間のゴール依存関係分析
Author(s): 海谷 治彦
Source: 電子情報通信学会技術研究報告, Vol. 116, No. 127, pp. 43-48, July 2016. ISSN 0913-5685, ソフトウェアサイエンス SS 2016-4, 2016年7月13~15日, 北海道立道民活動センター.


Abstract:
ソフトウェアや情報システムを導入するか否かは, それらが導入される人間や組織が営む活動の分析を通して行なうべきである. 本稿では,ソフトウェアや情報をシステムを含めた活動全体を社会情報システム(STS)としてとらえる. そして,STS中のソフトウェアや人間をアクターとみなし, アクター間のゴール達成の依存関係を適切にモデリングするための表記法と分析法を提案する. 本分析法では,達成すべきゴールが対象世界のどのような事物(オブジェクト)について述べているかを明示的に記述する. これによって,ゴールの達成を望む者やソフトウェア等が適切な権利を有しているか, そして,ゴールの達成を行なう者やソフトウェア等が適切な達成能力を有しているかを分析すること可能となる. また,オブジェクト間の対価の関係によって,見落としているゴール依存関係の発見を支援する. 結果として,STS境界の再定義を行なうことが可能となる.
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