演習3 (解答例) 04T12345X 解答 例 2005年12月07日 問題記述2 (8個) [1] 他の類似分野の会議との日程の衝突を避けるための情報が不足している. [2] プログラム委員に担当論文を割り振る作業が煩雑である. [3] 既に投稿している論文の更新作業に手間がかかる. [4] 投稿された論文を受け取り管理するのが大変. [5] 論文の投稿者に受け取った旨を連絡するのを忘れてしまうことがある. [6] 論文〆切延長のプレッシャーが強くて困る. [7] 査読結果を返さない査読者がいるためプログラムの決定が延びてしまう. [8] 論文の採否を決定する際,全部の論文を議論する時間的余裕がない. ------------------------------------------------------------------------ 業務仕様書A: (日程調査) <> 日程に関する調査 [1] |> システムによる支援 ** <>類似会議のウエブサイトの登録 ** <>サイトの自動定期監視 ** <>日程(〆切)等が発表・変更された場合,チェアにメールで通知 ** |> 会議開催期間を調査. |> CFPを参照する. |> 論文投稿〆切を調査. |> CFPを参照する. <> 役割に関する調査 [1] { システムによる支援は断念 } ** |> プログラム委員のメンバーか否かを調査. |> 査読者になっているかどうかの調査. <> 場所に関する調査 [1] |> システムによる支援 ** <>類似会議のウエブサイトの登録 ** <>サイトの自動定期監視 ** <>場所が発表・変更された場合,チェアにメールで通知 ** |> 開催場所を調査 |> CFPを参照する. 機能1: ウェブサイトを登録する 機能2: 登録されたサイトの変更を監視する 機能3: 変更を検知した場合にメールで知らせる。 外部インターフェース1: ウェブサイト監視マシン 品質1: ウェブサイトの変更は1日に1回検知する。(別に1回じゃなくてもよいけど、まあ1回で) 品質2: ウェブサイト内の特定の変更を監視できること。 品質3: 連絡先のメールアドレスは変更可能であること。 業務仕様書B: (割り当て) 1. 査読可能な論文を割り当てる. |> 委員長が委員に割り当てる.[2] |> システムによる支援 ** <> PCメンバに自分の得意分野を表すキーワードを列挙してもらう. <> 投稿者には上記キーワードから自分の論文に関係あるものを選択してもらう. <> システムがPCメンバと論文のキーワード適合度をもとに担当候補の作成 ** <> 委員長が最終的な担当の決定 <> プログラム委員長が投稿された論文をジャンル分けする. <> 委員長が委員の得意分野を調査. <> 得意分野とジャンルを対応付ける. |> 委員が論文リストを見て自分で選択. 2. 査読者間の作業負荷に関する不均衡を是正する. |> 委員長が是正.[2] |> 委員長が委員,もしくは査読者を追加依頼する. { システムによる支援は断念 } ** |> 委員長が負担の多い委員の論文を他の委員に再分配する. |> システムによる支援 ** <1> 平均より多い査読分担の委員を選択.** <2> 上記委員担当の論文を担当可能な他の委員を上記キーワードを用いて再検索 ** <3> 担当の変更を行う. <4> 変更によって委員の負担がどの程度バランスしているか計算 ** <5> バランスしていれば終了.していなければ1にもどるか諦めるかをチェアが検討. |> 委員が自己調整. |> 負担の多い委員が別途,査読者を確保し,委員長に報告する. |> 負担の多い委員が他の負担の少ない委員に査読の一部を依頼する. 機能1:キーワードを登録する 機能2:論文投稿時にキーワードを選択する 機能3:キーワードに基づいて、論文をクラスタリングする 機能4:査読委員に論文を割り当て、対応を保持する。 機能5:査読委員に割り当てられた論文が一定値を越えた場合、警告する。 外部インターフェース1:多数のオブジェクトを管理できるデータベース 外部インターフェース2:キーワードを選択できるフォーム 品質1:キーワードは20以下であること。(別に30でも良いけど、要するに多すぎないこと) 品質2:クラスタリングは排他で分類しないこと。 品質3:査読委員に割り当てる論文の最大値は変更可能であること。 業務仕様書C: (論文受け取り) 1. 委員長が論文を受け取る.[4] <> いくつかの様式で受け取り一時保存. |> 郵送による紙 |> 電子メールによるPDF, MSワード他 <> システムが論文の整理番号を発行 ** 2. すでに受け取っている論文の更新か新規投稿かを調べる.[3] |> 投稿者から更新か新規かを明示した情報を調べる. |> システムによる支援. <> 整理番号があるかかどうかを調べる <> 整理番号を用いて既存論文を発見 ** |> タイトルおよび著者から既存論文との照合を行う. 3. 受け取った論文をリストアップする. |> 新規の場合,そのまま保存. <> タイトルや著者を記録. <> 連絡先を記録 [5] <> 電話番号を記録 <> 電子メールアドレスを記録 <> 投稿日時を記録. <> 整理番号を記録 ** |> 更新の場合,更新情報があれば更新. <> 投稿日時は必ず更新. 4. 論文の保存 [4] |> 新規の場合,そのまま保存. |> 更新の場合,古い版を破棄して新規版を保存.[3] 5. 委員長が投稿者に返答を行う.[5] <> リストの更新日時と連絡先を見て,連絡すべき相手に連絡. <> 整理番号を投稿者に同時に伝え,更新の場合その番号を付記することを通知.** <> 整理番号をもとに返答したかどうかをチェック ** 機能1:投稿された論文にIDを振る。 機能2:IDをキーとして、論文を検索する。 機能3:投稿された論文から、IDを抽出する。 外部インターフェース:論文を管理するデータベース 品質1:論文に振るIDは一意でなければならない。 業務仕様書D: (プログラム編成スケジュール) 1. 論文募集をする. 2. 論文が投稿される. 3. 投稿を締め切る.[6] 4. 査読者を割り当てる. <> 〆切が延びた場合,割り当ても延期.[6] 5. 査読者が査読をして結果を委員長に返す. <> 〆切が延びた場合,[6] |> 査読期間の短縮. |> 報告〆切の延期. <> 査読結果が〆切までに報告されない場合,催促を行う. [7] 6. 全査読結果に基づきプログラムを決定する. <> 未報告の査読結果がある場合,報告を待つ.[7] <> システムによる支援 ** <> 査読結果に基づき順位付けを行う.** <> 全査読者が採択,もしくは不採択とした論文はマークしておく.** <> プログラム委員会の開催 |> 対面式会議.[8] |> 全員一致で採択もしくは不採択となった論文は議論せずに結果を追認 (**) |> 電子メール等での会議. <> 〆切が延びた場合,[6] |> 決定時間の短縮.[8] |> 決定の延期. 7. 採否通知と査読結果を投稿者に返す. 8. 採択された投稿者が論文の改善を行う. <> 〆切が延びた場合,改善時間を短縮 [6] 9. 採択された投稿者がカメラレディを送る. 10. 委員長がカメラレディをまとめて出版社に送る. <> 〆切が延びた場合,入稿が遅れる場合がある.[6] 11. 会議録を出版社が印刷,配送. <> 〆切が延びた場合,印刷配送のスケジュールがタイトになる.[6] 12. 会議録が会議で配布される. 機能1:論文の査読結果を集積する。 機能2:集積結果を元に、論文の順位付けをする。 外部インターフェース1:査読結果を管理するデータベース 品質1:順位が同位の場合は、同位として表示すること。 ※ 問題 [1] [2]の一部,および [6] [7] に関しては情報システムによる改善を大分断念しました. 以上.