加部義夫研究室 |
(湘南ひらつかキャンパス2号館234号室、6号館101A号室 内線2715, 2820) |
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研究室の構成 | |
教授 |
加部義夫 | |
博士後期課程:2名 | ||
博士前期課程:7名 | ||
卒業研究生 : 7名 |
研究概要 | |
有機化合物の多様性は炭素が同じ元素同士で安定な結合を形成する性質(カテネーション)に起因している。ケイ素もこの性質を示す唯一の元素である。炭素骨格をケイ素で置換した有機ケイ素化合物を合成しその特異な構造や反応性を解析, さらには理論計算によりその理由を明らかにすることを研究テーマとしている。具体的には有機金属化学・有機ケイ素化学・フラーレン化学さらには計算化学分野の以下の4つの分野の研究テーマに関する研究を行っている。 また加部研究室のHP (http://www17.plala.or.jp/kabeSi/home.html)も参照下さい。 |
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具体的な研究テーマ |
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1.ナノスケール含ケイ素超分子の合成 4級アンモニウム塩などによりテンプレート合成されるナノケイ酸塩化合物(1)や大環状ポリシラノールさらにはテトラフェニメタンに修飾されたポリシラノール(2)をビルディングブロックとしその水素結合を利用してカテナンやロタキサンさらには3次元ネットワーク超分子の合成に挑戦する。 2.フラーレン骨格変換反応の開発 ケイ素置換ジアゾ化合物やアジド化合物のC60(3)への付加反応でフレロイドが選択的に生成する。フレロイドを鍵としてフラ−レンの骨格変換反応を開発し、ヘテロフラーレンや内包フラーレンの合成に挑戦する。 3.ケイ素化合物合成のための触媒反応の開発 分子内にケイ素―ケイ素結合を有する環状ケイ素化合物(4)は無触媒開環重合やPd触媒Si-Siメタセシス反応を起こす。Ru触媒などを用いた炭素ー炭素カップリング反応によりこれら環状ケイ素化合物の新規合成法を開発する。 4.理論的に興味のあるケイ素分子の合成 含ケイ素芳香族化合物原子価異性体(デュワーベンゼン)(5)や含ケイ素ビシクロ[1.1.0]化合物などの結合伸長異性体さらには含ケイ素多重結合化合物などの理論的に興味のもたれるケイ素分子についてその合成と理論計算による解明に挑戦する。 |
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